工事費用が沸騰中!!
ここ2、3年で以上な高騰を見せている建築費用。
下のグラフをご覧ください。

これは、2015~2024年、約10年間の木造の建築費用の推移です。
約138%上昇。
これはヤバい。
過去記事でも紹介していますが、木造以外もほぼ同じです。
他の物価上昇率と比較すると明らかに建築費用は以上事態となっています。
まだまだ工事費はあがるのか?
しばらく続く可能性はありますが、このまま永遠に上がりつづることはありません。
【すぐ、工事しないと金額は上がる一方ですよ!!】
工事屋さんはみなさん同じセリフです。
業者の売上が上がっているところはあります。工事金額が上がるので売上は上がる。けれど物件数がかなり減って、純利益が減っている企業が多くなっています。なので、とにかく受注をしたいんです。
しかし、注文する側にとっても、ただでさえ高額な建築物の費用。今計画を進めるのは、あまり得策ではありません。
恐らく今が工事費の一番高値付近にいる予感がします。・・・そう思いたい。
2024年後半~2025年度中に値下がり始める!?
IMFによると日本の消費者物価指数は、2018年が約100で、2015年で98.2、2023年4月は105.6、2024年で108.0で推移しています。
それに比べて建築は130~140%の上昇率。
ちょっと乖離しすぎです。坪単価も木造で坪55万ぐらいだったのが一気に70万円を突破。
これは、戦争、コロナ要因以外の、人手不足が大きく影響しています。あと便乗値上げもかなりありました。しかし、あまりにも急激な上昇で、こんな値段では建てられないと発注者が計画をストップ。そして小規模開発を行う事業者が先行して倒産。これに関連した企業も2023年末ぐらいから倒産ラッシュです。
大工さん、電気屋さんなど手持ちの仕事も結構減っています。リーマンショックの直前の状況に似ている気がします。仕事がなくなると材料もダブついてきます。建材もかなり値が上がっていますが、エアコンなどの設備は在庫も十分あり、そこまで値段も上がっていません。寧ろものによっては安くなってきています。
そろそろ値上がり傾向にストップがかかるでしょう。それが2024年後半~2025年度中になると予想しています。(2025年4月現在は上昇中・・・とまらないですね・・・)
値下がりをする要因は?
株価大暴落中!!2024年8月2日~5日

歴史的な暴落がおきています。
8月2日 2000円以上値下げ。
8月5日 4700円以上値下げ(一時)午前中だけで2500円以上値下げ
まさにパニック売りの状況です。ブラックマンデー以来の株安だそうです。さすがに買い戻しがありますが、それでも結構なダメージを受けています。
こういった状況はリーマンショックの時に似ています。資産が一瞬で消えていきます。ある程度余裕があって家を買おうという人が減ってしまいます。そうなるとさらに建築需要にブレーキがかかります。
2025年4月に法律改正!!(建築基準法・建築物省エネ法)
こんなタイミングで法改正です。
しかもかなり大きな改正。省エネ性能の義務化などでかなり影響が大きい改正になっています。インフレとは関係なく、設計費用、各種申請料、工事費用が上がります。
既に値上がりしている中で、さらに工事費用があがるわけですから、ますます需要の落ち込みが予想されます。
どこまで値下がりが期待できるか!?
以上の理由により、かなり需要が減って、新築の件数がかなり少なくなることが予測されます。物の値段は需要と供給である程度決まってきますので、恐らく値下げはこのタイミングで徐々に下がっていくと思われます。
最終的に2018年より下がることはないと思いますが、140%ではなく120%前後に落ち着くのではないかと思われます。(2025年4月現在は140%キープからやや上昇中・・・)
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